なぜ上司は仕事を無茶ブリするのか

ボクトヒカル

皆さんは上司の無茶ブリに困ったことはありませんか?

上司に限らず、他部署からの急な依頼や、先輩社員から仕事の丸投げをされて困ったことがある人は多いのではないでしょうか?

私の経験上、仕事の無茶ブリをしてくる人は、上司や先輩など自分よりも立場が上の人が多いので、ここでは上司を例にして「なぜ上司は仕事の無茶ブリをするのか」と、仕事を無茶ブリされた時の対応策について考えてみました。

このページでは、仕事の無茶ブリにどう対応するか!?について書いています。

無茶ブリされた背景を考える・知る

先ずは、 なぜこの仕事が自分に振られたのかを把握することをおすすめします。

これは、振られた仕事を受けるか、断るかの判断に必要です。

しかし、実際には役職や役割を与えられている職場において、振られた仕事を断るということは難しいかもしれません。

それでも、仕事を振られた理由や背景について、自分で考えたり、相手に確認することは必要です。

なぜなら、多くのビジネスパーソンは急に仕事を振られると、「完璧にこなさなければ」と焦り、100点満点を目指して全方位に力を注いでしまいがちです。

しかし、背景を知ることで「本質的なニーズ」が見えてきます背景が分かれば、全ての要素を完璧にする必要はなく、「ここさえ押さえればOK」という業務の急所(ツボ)を特定できます。

例えば、「明日までにこのデータをまとめておいて」という無茶ブリに対し、「上司がさらに上の役員に、方向性だけを速報として伝えるための資料」という背景が分かれば、精緻なグラフを作るよりも、結論となる数字を簡潔にまとめることが最優先だと分かります。

このように、背景を知ることは、限られたリソースの中で最小限の力で最大限の効果を出すための「羅針盤」の役割を果たします

振られた仕事の理由や背景を質問するメリデメ

  • メリット
    • 本質的なニーズが見える: 背景がわかれば、100点を目指さずとも「ここさえ押さえればOK」という急所が見え、効率化できます。
    • 上司の視点に立てる: 上司もさらに上の階層から無茶ブリされている場合があります。背景を知ることで、敵対関係ではなく「共に解決するパートナー」という立ち位置を築けます。
  • デメリット
    • 聞き方次第で「反抗」に見える: 「なぜ私が?」というニュアンスが伝わると、上司は「言い訳を探している」と受け取るリスクがあります。質問の際は「より精度を上げるために背景を伺いたい」という姿勢が不可欠です。

業務の期限と完成度のレベルを探る

無茶ブリされた仕事を受ける前に、期待値の調整(マネジメント)を行う必要があります。無茶ブリされそうな業務の「期限」と、相手が期待している「完成度のレベル(期待値)」は、必ず探りを入れましょう。

自分の肌感覚では、意外に多くの人が、この探る行為をしないまま業務に着手していると感じます。しかし、業務の期限と期待値を探る行為は、仕事を振る側、振られる側にとって非常に大切です。

なぜなら、ここである程度の目線合わせを行うことで、業務を振る側にとっても、振られる側にとっても、やり直しや、遅延のリスクを軽減できるからです。

期限と完成度のレベルを探るメリデメ

  • メリット
    • 「無茶」を「タスク」に分解できる: 期限とクオリティを握ることで、自分のリソースと照らし合わせた具体的な交渉が可能になります。
    • 手戻りを防げる: 「徹夜で資料を作ったのに、実は口頭報告で良かった」といった悲劇を回避できます。
  • デメリット
    • 安易な妥協のリスク: 上司が「最短で最高品質」を求めてくるタイプの場合、ここで確認するだけでは不十分で、自分の首を絞めるだけの約束になりかねません。

なるべく対応して信頼関係を構築する

仕事を無茶ブリされた時は、イラっとすることもあると思います。

正直、私はある時期まで毎回イラっとしていました。

しかし、無茶ブリへの対応は悪いことばかりではありません。

上司からの無茶ブリに対応することで 「貸し」を作り、自分の市場価値や評価を上げる可能性は高まります

それに、無茶を乗り越えることで、自分の能力を上げる機会にもなります。

無茶ブリに対応するメリデメ

  • メリット
    • 「頼れる人財」としての地位確立: 困難な状況を乗り越える姿勢は、査定や昇進において強力な武器になります。
    • スキルの急成長: 無茶ブリは往々にして自分のキャパシティを広げる訓練(ストレッチ経験)になります。
  • デメリット
    • 「便利屋」化する危険: 何でも受けてしまうと「あいつは無理を言っても断らない」というレッテルを貼られ、さらに過酷な無茶ブリが常態化(ブラック化)する恐れがあります。

本当に無理な時はハッキリ断る

基本的には、無茶ブリであっても依頼された業務には出来る限り対応した方が良いと思います。

しかし、既存業務の品質を守るために、ハッキリと断った方が良い無茶ブリもあります

いま抱えている業務のタスクと、無茶ブリされそうな仕事のボリュームを把握し、無茶ブリに応えるべきか、適切に判断しましょう。

それと、明らかに相手がただ楽をするためだけに無茶ブリをしてきた場合は、既存業務の品質を守ることを理由に、上手く断ってもいいと思います。

無茶ブリを断るメリデメ

  • メリット
    • プロ意識の表明: 無責任に引き受けて「できませんでした」となるのが最悪の事態です。断ることは、他の重要業務の品質を守る責任感の表れでもあります。
  • デメリット
    • 「単なる拒絶」は評価を下げる: 「無理です」という言葉だけだと、上司は代替案を考えなければならず、負担を感じます。

おわりに

上司からの無茶ブリという状況において、「背景を考える・知る」という行為は、「暗闇の中でサーチライトを灯すこと」に似ています。

何も見えないまま闇雲に走り出せば、障害物にぶつかったり、目的地とは違う方向に全力疾走してしまったりするかもしれません。

しかし、サーチライトで周囲(背景)を照らせば、どこに危険があり、どこを通れば最短でゴールにたどり着けるのかが見えてきます。

無茶ブリを単なる「押し付けられた作業」に留めず、戦略的に背景を読み解くことで、「指示待ちのメンバー」から「上司の意図を汲み取り、状況をコントロールするプロフェッショナル」へと脱皮することができます。

※ここに書かせてもらった内容を、最初から全て実行しなくても大丈夫です。できることから始めて、実際に試してみてください。初めは上手く行かなくても、トライ&エラーを繰り返しながら継続すれば、上達していきます。

このページが、読んで頂いた方の参考になれば嬉しいです。

ABOUT ME
ボクトヒカル
ボクトヒカル
事業企画マネージャー
一般企業で事業企画マネージャーをしています。 マネジメントも含めて、営業として19年のキャリアを積み現職へ。 リスキリングを目的に、働きながら大学院で経営学を学び、経営学修士(MBA)を修了。 仕事も遊びも色々な視点で楽しんでいます。
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