パートナーを大切にする「アサーション」
前回の「ビジネスパーソン必須!ストレスを減らすアサーション」の記事に反響を頂いたので、今回は夫婦・恋人とのアサーションについて書きました。
皆さんは、仕事で最高のパフォーマンスを発揮し、プライベートでも充実した時間を過ごしたいと願っていると思います。しかし、家でパートナーと会話すると、「なぜか話がかみ合わない」「自分の気持ちが全く伝わらない」と感じ、イライラしたり、疲労を感じたりすることはありませんか?
実は、夫婦やパートナー間のコミュニケーションを改善し、日々のストレスを緩和するためにも「アサーション」のスキルが活かせます。
私は結婚して15年が経ちますが、年を重ねるごとに、夫婦の会話が減っている気がしていて、この傾向は良くない!という自分への警告も兼ねて、このページのタイトルを「パートナーを大切にするアサーション」にしました。

このページでは、パートナーとのコミュニケーションで大切にしたい「アサーション」スキルについて書いています。
なぜ夫婦やパートナーとの会話が難しいのか?

まず、なぜパートナーとの会話がこんなにも難しいのか、その根本を理解しましょう。
結婚は、家と家の結びつきではなく、個人と個人の自由な意思で結ばれるものと考えられがちですが、実際には、二つの異なる家族が心理的に結びつくことでもあります。
パートナーの心の中には、それぞれが育った家族の文化や価値観、日常的な習慣などが深く根付いています。
たとえ日本人同士で同じ地域出身だとしても、お互い異なる歴史と文化の中で生きてきた二人が一緒になるため、ある意味、すべての結婚は「異文化間結婚」だと言えます。
育った環境や文化が違えば、生活の中で相違点が出てくるのは当然です。
例えば、一方は節約を日常とし、もう一方は豪華な食事が当たり前だった場合、新しい生活の「食卓」をどう調整するか、お互いが心地よく生活できる方法を考える必要があります。
この違いを理解し合い、二人の違いをうまく調整することこそが、夫婦の絆を深めるコミュニケーションの鍵となります。
大切なポイントは、これまでの習慣や考え方の違いを含めて、お互いの違いを理解し合うことだと思います。理解した上で、相手も自分も否定せず、互いの違いを調整していく方法として、アサーションの実践をぜひ心掛けて欲しいと思います。
アサーションとは自分も相手も尊重する自己表現

アサーション(アサーティブ)とは、自分も相手も大切にする自己表現のことです。
これは、単に「自己主張」と訳されることもありますが、それだけでは意味がしっくりこないため、そのまま「アサーション」という言葉で使われることが多いです。1950年にアメリカで生まれた、人間関係やコミュニケーションに関する考え方とスキルです。
アサーションは、自分の気持ちや考え、欲求を素直に率直に表現する一方で、相手には自分と異なる気持ちや考えがあって当然だと考え、相手の話にも耳を傾けて理解しようとする、相互尊重のコミュニケーションです。
避けたい2つのコミュニケーションタイプ
アサーションの理解を深めるために、避けるべき2つの極端な自己表現タイプを知っておきましょう。
- 非主張的な自己表現:自分の気持ちや考えをストレートに伝えずに、自分よりも相手を優先するタイプです。遠回しな言い方や曖昧な言い方をしがちで、結果としてストレスが溜まり、心身の不調や怒りの溜め込みにつながることがあります。急に我慢の限界がきて別れ話になったり、うつにつながることもあるため注意が必要です。
- 攻撃的な自己表現:自分の気持ちや考えはストレートに伝えるものの、パートナーの気持ちや考えを考えなかったり、踏みにじってしまうような表現です。暴力や大声、悪口などがこれにあたります。このタイプは、相手から怒りや憎しみを買い、信用や愛情を失うことにつながります。
アサーションは、これらとは異なり、自分の気持ちや考えを正直にストレートに表現しつつ、相手の気持ちや考えも大切にして、理解しようと努めるコミュニケーションなのです。
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※アサーションの具体的なスキルについては前回の記事、「ビジネスパーソン必須!ストレスを減らすアサーション」を参考にしてください。
最後に:幸せな関係を築くために
「相手を尊重する」「対等な関係」という言葉は知っていても、具体的にどう行動すれば良いのかあいまいなまま過ごしている方も多いかもしれません。
アサーティブな会話をすることは、少々面倒くさく感じられるかもしれません。
しかし、きちんと自分の言いたいことを伝え、相手の話を聴く方が、多少時間はかかっても、結果的に良い結果が導き出され、二人の関係に対する満足度は上がると思います。
自分も相手も大切にするコミュニケーションを身につけ、家庭も仕事も大切にし、パートナーとの空間は、心を癒す最高の場所へと変えていきましょう。(私も自分にそう言い聞かせています。)

このページが、読んでいただいた方の参考になれば幸いです。
参考資料
- アサーションを活用した夫婦間コミュニケーション – 家族のためのADRセンター離婚テラス
- 幸せな家庭を築く夫婦のコミュニケーション – 神奈川県ホームページ
- 【要約】夫婦・カップルのためのアサーション: 自分もパートナーも大切にする自己表現 【野末武義】
