人の個性
毎年入社してくる新入社員の個性を見ていると、それぞれの個性は世代によるのではなく、人によると感じます。
そんなの当たり前なんだけど、営業マネージャーをしていると職場や顧客との会話で、あの子はZ世代だから、とか、あの人はX世代だから、みたいに世代で括った人の噂話がされることは少なくありません。
世代によって見るもの触れるものは異なるし、世代別によって育った環境は違うから世代別の特性はあると思います。だけど、私は人の個性に大きな影響を与えているものは育った世代よりも、自分に身近な人物や、接する時間の多いものや場所だと思っています。
つまり、家族や友人、家庭や学校、会社などで関わる人や場所の影響はとても大きいと考えています。だから、仲良くなって自分が興味を持った人のバックボーンは気になるし、ついつい家族のことや幼少期の想い出など、本人へデリケートな質問をしてしまう。この質問は、相手の気持ちに配慮するというルールをしっかり守れば、その人との距離を大きく縮めるコミュニケーションになるし、人柄をよく知る方法にもなります。
プライベートな会話では、会話する相手との距離感を見極めて、相手の気持ちに配慮した質問を心掛けます。
世代別で見る特性も面白いし、参考にはなるけど、私は友人や同僚・部下の個性を知りたいと思った時には、その人のバックボーンにも注目しています。
Z世代のコミュニケーション
ちなみに私の営業チームにはZ世代のメンバーが三名いるけど、男女関係なく個性はバラバラ。心配性のSくん、能天気なYくん、完璧主義のNさん、同じ世代でもそれぞれ育った環境が違うからなのか?好きな音楽や趣味、休日の過ごし方も全然違うし、三人の話が噛み合うこともあまりないです。
それでも彼ら彼女らは仲良く助け合いながら仕事をしているし、年の離れた先輩社員とのコミュニケーションも取れています。
うちの社内では、コロナ感染防止策の期間中に大学生活を過ごし、リモートやSNS でのコミュニケーションが主体となっているZ 世代のリアル(対面)でのコミュニケーション能力に不安を感じる人たちもいましたが、実際に毎年入社してくる新入社員を見ていると全く問題ない。
もちろん全員がコミュニケーション上手ではなく、コミュニケーションが苦手な社員もいるけど、それは世代の問題ではなく、やはり人によります。
世代によるコミュニケーションの壁は幻
うちのチームには再雇用で働いてくれている大先輩もいれば、Z世代もいるけど、大先輩は新入社員が入ってくると少し警戒している、話しが合うかな?とか、どんな言葉がパワハラになるか?セクハラになるか?とか色々気にしています。
おそらく逆もまた然りで、新入社員も職場の先輩と馴染めるか?とか、先輩社員との距離感とか、色々気にしていると思います。だけど実際は全然大丈夫だし、焦る必要もない。
急いで距離を縮めようとせずに、おはようございます!お疲れ様です!暑いですね!寒いですね!などの日常の挨拶と小さなコミュニケーションを積み重ねて行けば、職場で必要最低限の人間関係は築けます。
シンプルに挨拶はめっちゃ大切
変に気張らずに、固くならずに、 考えすぎずに、日頃の挨拶を続ければ、大半の人とは世代に関係なくコミュニケーションは取れる。仲良くなりたいと思った人にも、挨拶や何気ない日常会話のコミュニケーションは強力なアイテムになります。
コミュニケーションに必要な最初のアクション
私は、自分と気が合う人だけではなく、気が合わない人や嫌いな人にも必ず挨拶をします。稀に、挨拶を無視する人や 、挨拶に気づかないフリをする人もいますが、それでも挨拶だけは必ずします。
なぜなら、日頃のコミュニケーションは人間関係を築く土台であり、挨拶はコミュニケーションを取る最初のアクションになると考えているからです。
挨拶はコミュニケーションの始まり、コミュニケーションは人間関係を築く土台。こう考えている私にとって挨拶は欠かすことのできないコミュニケーション・アイテム。だから私は毎日、元気な挨拶で一日をスタートさせます。
気持ちの良い挨拶で、世代に関係なく、より良いコミュニケーションを取りたいですね。
参考までに、年代別の世代区分
ご参考までに、X〜α世代の区分けは以下の通りです。
- X世代:1965~1979年の生まれ
- Y世代:1980~1995年の生まれ
- Z世代:1996~2012年の生まれ
- α世代:Z世代より下の2013年以降の生まれ
※世代の境界線の年については諸説あり。