営業という仕事には、プレゼン力やコミュニケーションスキルなどの伝える力や聞く力、そして、情報を集めて整理する観察力や情報収集力が非常に有効な能力であることは間違いありません。
しかし、これらの能力が高くない営業パーソンでも、顧客から支持され、長きにわたって良い成果を出している人は少なくありません。
このページでは、顧客から支持され、長きにわたって良い成果を出している人の特徴は何か?私が営業職として19年間、現場の営業として、マネージャーとして見てきた長期的に成果を出す営業パーソンの特徴について書いています。
そもそも営業って何するの?


営業の仕事ってどんな種類があるの?営業職ってどんなことするの?
一言で営業と言っても、職種や企業が属する業界などによって色々な種類の営業が存在しますが、日本企業で行われる営業活動の種類は、大まかに以下の7種類に分類できると思います。
①法人営業(BtoB営業)
企業を対象に製品やサービスを提案する営業職です。取引先との関係構築や新規顧客の開拓が主な業務で、製造業やIT、金融業など幅広い業界に存在します。
②個人営業(BtoC営業)
一般消費者を対象とした営業職です。住宅販売、保険販売、自動車販売などが典型例で、顧客のニーズを満たす提案力が重視されます。
③技術営業(セールスエンジニア)
製品やサービスの技術的側面を理解し、それを顧客に説明・提案する営業職です。特にITや製造業で活躍し、技術的な知識と営業スキルの両方が求められます。
④営業企画
営業戦略の立案や市場分析、営業活動のサポートを行う職種です。データ分析やプロモーション企画を担当し、営業活動をバックアップします。
⑤インサイドセールス
電話やメール、ウェブ会議を活用して営業を行う職種です。直接訪問ではなく、リモートでの営業活動が中心で、最近注目されています。
⑥コンサルティング営業
顧客の課題を深掘りし、それを解決するソリューションを提案する営業職です。特に高額な商材やカスタマイズが必要な製品・サービスで重要視されます。
⑦海外営業
海外市場を対象に製品やサービスを販売する営業職です。語学力や異文化理解、国際的な交渉力が求められます。
上記7種の実務的な営業活動や業務内容では、商品やサービスの提案・見積り、説明会や勉強会、商談・交渉、ヒアリング、クレーム対応、顧客の接待など様々な活動があります。

私がこれまで見てきた、顧客から支持され長きにわたって良い成果を出している営業パーソンの特徴は、この上記7種の営業全てに共通して通用します。
ここでは、上記7種やその他の営業内容について詳しく触れませんが、営業の職種(種類)に興味がある方は以下の転職系サイトが参考になると思います。
私は決して転職を進めている訳ではありませんが、営業の職種について分かり易く記載されているサイトとして、以下2つのリンクを参考までに貼っておきます。
【参考①】株式会社マイナビ/マイナビエージェント
営業職にはどんな種類がある?各職種の特徴と必要スキル|求人・転職エージェントはマイナビエージェント
【参考②】株式会社リクルート/リクルートエージェント
営業職にはどんな種類がある?仕事内容や求められるスキル・経験、将来性を紹介 | リクルートエージェント
営業の醍醐味

営業は、商品やサービスと同じように、自分という人間を顧客から見られているし、品定めされています。
なので、営業は商品やサービスを提案するのと同じように、自分を知ってもらい、信頼してもらう必要があります。
例えば、提案している商品やサービスが競合他社と同等レベルで差がなく、価格は自社の方が高い場合でも、顧客から信頼されている営業は注文や契約を取れる。このような事例は沢山見て来たし、私自身も経験しています。

私が尊敬する営業パーソンが、「営業は商品・サービスを売る前に、自分という人間(人柄)を売っている。」とよく言っていました。
私はこれまで営業現場の前線で活動し、多くの顧客と接して来ましたが、顧客が営業の人柄を見ていることは間違いありません。
これは顧客が意識しているか、していないかは別にして、顧客は自分に話しかけてくるその人(営業)の人柄を観察しています。
おそらく無意識のうちに、この人(営業)は信用できる人か、話している内容に矛盾はないか、自分と合いそうか?など、自然と観察しています。
だからこそ、商品・サービスと同じように、自分という人間(人柄)をアピールする営業という仕事はとても面白い。私はそう感じています。
営業としても、営業マネージャーとしても、成果を出せなかった時のことを振り返ると、人として未熟だった、本当にそう思い、反省させられます。
営業は人間的な成長を続けないと多くの顧客から信頼を得ることは出来ないし、長期的に成果を出すことも出来ません。
これは、営業の厳しさであり、難しい部分でもあるかもしれませんが、これが営業の醍醐味であり、大きなやりがいであると思っています。
営業を楽しむためにお奨めすること
どの仕事でもそうですが、仕事を楽しむためには、どんな小さな楽しさでも楽しいと思える瞬間をたくさん集めることが大切だと思います。
例えば、私が営業の仕事が楽しいと感じる時は以下のような時です。
■営業の楽しさ
①大きなこと
- 顧客との信頼関係を築けた
- 上司や仲間に褒められた
- 大型商談が上手くいった
- 新規顧客を開拓できた
- 目標を達成できた
②小さなこと
- いつも笑わない顧客が笑ってくれた
- レスポンスの速さを喜んでもらえた
- 顧客との会話が弾んだ
■営業を楽しむために頑張りたいこと
- コミュニケーション・スキルを高める
- タスクを確実に消化させる
- 顧客と信頼関係を築く
■営業で身につけたい能力
- コミュニケーションスキル
- ヒアリング能力
- プレゼンスキル
- 論理的思考力
- 情報収集力
上記の例はあくまで私の経験に基づく内容です。
人それぞれの楽しみがあっていいし、自分で自分なりの楽しみを見つけましょう。
まとめ

☑ 営業は顧客へ提案する商品やサービスと同じように、自分という人間(人柄)も見られており、人間的に成長することが求められる。
☑ 営業の仕事を楽しむためには、自分を磨き、成功体験を積み上げることが大切。どんな小さなことでも良いから自分の能力を磨き、小さな成功体験を重ねていく。
よく友人や親戚に営業の仕事は大変でしょ!?と聞かれますが、それは否定しません。大変なことも多いです。
しかし、先述のように、営業は本当に魅力のある仕事だと思います。私は約19年間、営業に従事していますが、本当にやりがいを感じています。
このページが、自分がどんな仕事に向いているか悩んでいる方や、営業がどんな仕事か知りたい方の参考になれば幸いです。