報連相の時に自分の意見を持つ大切さ

仕事のこと

ビジネスの現場で行う報連相(報告・連絡・相談)は、事前に自分の考えを整理し、自分なりの意見を持っておくことが大切です。

このページでは、なぜ報連相を行う際に自分の意見を持っておく必要があるのか説明しています。

できる報連相(報告・連絡・相談)は!?

私達が報連相を行う理由には、「報告」は情報共有、「連絡」は業務上の伝達、「相談」は案件の対応策やトラブルの対処方法についての意見が欲しい、などの目的があります。

「報告」「連絡」については、自分が情報の発信者である場合に、情報の受け手から自分へ、発信した内容の中身について質問が来たり、どう対応すれば良いか?などの相談を受けることがあります。

例えば、社内で情報共有をしておく為に送ったメールについて、電話やメールの返信で、送った情報の内容について説明を求める連絡が来たことはありませんか?

この時に、発信する情報や自分の考えを事前に整理しておくと、素早く受け答えが出来て、お互いがスムーズに業務を進めることが出来ます。

逆に、相手から質問や相談を受けてから、発信した情報や自分の考えを整理していては、お互いに業務が滞ってしまいます。

報告や連絡をする前に、自分の考えや情報を整理することは、発信者である自分も、情報の受け手も、お互いにメリットがあります。

自分の考えや情報を整理することは業務効率化に繋がるので、是非やってみて欲しいです。

相談の前に

報連相の中でも特に、「相談」は事前に自分の考えを整理し、自分なりの意見を持っておく必要があります。

相談するということは、相談相手に意見を求める行為ですが、ビジネスの現場で、事実だけを伝えて“どうしましょう?”はただの指示待ちです。

言い方はキツイですが、相談している側(当事者)の“どうしましょう?”は相手に判断を委ねて、ただ指示を乞うているだけの受身の姿勢です。

情報を整理し、事実を正しく伝えることは勿論ですが、事実を基にした自分の意見を持つ、その上で相談する。

相談する際には自分の意見も添える、又は相談相手からあなたはどう考えているか聞かれたら直ぐに答えられるようにしておく。これがとても大切です。

自分の意見を持っておく意味

なぜ自分の意見を持つことが大切なのか?

それは、自分の頭で考えて判断し、自分なりの答えを持つことで、思考力判断力が養われるからです。

思考力と判断力は、情報を整理・分析し、自分なりの答えを出すことで養われて行き、これを繰り返すことで少しずつ自分の力になると思います。

しかし、先述のような自分の意見を持たない“どうしましょう?の姿勢では、思考力も判断力も養われません。

なぜなら、この場面の“どうしましょう?”は考えることを面倒くさがって放棄していたり、よく考えていない思考の浅い状態だからです。

ビジネスの現場では、何気ない小さな相談でも、自分の頭で考えて判断し、自分の意見を持つ。

これを繰り返すことで思考力と判断力が少しずつ養われます。

これは、難しいことではありません、面倒くさがらずに自分で考える、自分で考えるクセをつけることで身につきます。

実体験から思うこと

自分で考えるクセがないと、いつまで経っても、自分の意見を持たない“丸投げのどうしましょう?”を言い続けてしまう事になります。

実際に、私の部下で定年間近の方でも“丸投げのどうしましょう?”スタイルで相談してくる方がいます。

30年以上も営業をしてきて、“丸投げのどうしましょう?”の相談をして来る方は、日頃の業務を見ていても、自分の頭で考えるクセがついていません。

営業職に限らず、他のベテラン社員の方でも、自分で考えるクセがついていない方は、かなり高い確率で“丸投げのどうしましょう?”の質問をしています。

しかし、これは必ず改善できます。

先述の考えるクセをつける事で、報連相の前に自分の頭で考えるクセがつき、報連相のレベルが上がります。

ここまで偉そうに自分の意見を書いてきましたが、実は私も今の会社に入社した最初の頃は、上司へ相談する際に自分の意見を持たないまま、“どうしましょう?”と言って、お前はどうしたいんだ!?と問われていました。

私は、お前はどうしたいんだ!?と問うてくれた上司のお陰で考えるクセがつきました。

厳しい上司でしたが、自分の頭で考えて、自分の意見を持つ大切さを教えてくれたこの上司には今でも感謝しています。

大丈夫です!今からでも遅くはありません、いつからでも考えるクセをつけることは出来ます。

それに、自分なりの意見が間違っていてもいいんです。考えることが大切です。

大丈夫、改善できる。

私は、“丸投げのどうしましょう?”の相談には、必ず「あなたはどうしたいのですか?」と聞き返します。そこで、自分の意見は何か?考えてもらいます。

相談の後には、今度から事前に自分の意見を持った上で相談するようにお願いします。

報告や連絡を受けた時も、気になる点について質問をし、本人がどこまで理解しているか確認するようにしています。

個人差はありますが、日常の報連相でこれを繰り返すことにより、報連相の質が上がります。

考えるクセがつき、思考力と判断力が上がった方の報連相はとても分り易く、聞き易い内容になっています。

だから、本当に大丈夫です。

もう一度言いますが、本当に自分の意見が間違っていてもいいんです。

ビジネスの現場では、正解の無い課題に直面することもよくあります。

先ずは考える事と、自分の意見を持つ事が大切です。

まとめ

難しく考えずに、日頃の報連相の前に自分の頭で考え、自分の意見を用意しておく事からはじめてみてください。

日常行う報連相のレベルを上げる事で、業務効率が高まり、自分自身がビジネスパーソンとしても成長するはずです。

以上、参考になれば嬉しいです。

こんにちは、ボクトヒカルです。

中堅企業の営業職で19年間キャリアを積み重ね、現在は営業マネージャーとしてチームビルディングに奮闘中です。

働きながら大学院へ通い、MBA(経営学修士)を修了。
大学院卒業後はMBAの知識・知見を活かして事業戦略の立案と実行に携わっています。

仕事も遊びも「好奇心を忘れずに変化を楽しむ」がモットーです。

このブログでは、仕事、キャリア、家族、子育てなどの気づきや悩みを自分視点で、自由気ままに書いています。

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