- MBAって何?どんなことを学ぶの?
- MBAを学ぶと何が良いの?
- 実際にMBAの学びは意味があるの?ビジネスの現場で使えるの?

このページでは、私がMBA(経営学修士)を修了してからよく聞かれる疑問について、これまでの経験を基に自分なりの考えを書いています。
MBAとは
そもそもMBAって何?
MBAは「Master of Business Administration」の略で、日本では「経営学修士」と呼ばれています。
これは資格ではなく、学位になります。
すごく端的に言うと、大学院で経営学を学び、修士課程を修了すると得られる学位です。
MBAで学ぶこと
MBAでは何を学ぶのか?
どこの大学院でも基本的には以下の科目やその戦略を学ぶことができます。
- 経営戦略
- 組織行動
- ファイナンス
- マーケティング
- オペレーション
- リーダーシップ
- アカウンティング
- 人材マネジメント
MBAでは、上記の科目以外にも沢山の科目を学ぶことが出来ます。
履修科目や講義内容は大学院によって異なりますが、MBAの全体像となる、人・モノ・金・情報を効果的に活用し、組織と個人を成長させるという学びの基本的な部分は変わらないようです。
MBAを学ぶ方法
- 国内パートタイム
- 海外パートタイム
- 国内フルタイム
- 海外フルタイム
- オンライン
MBAを学ぶ方法は大きく分けて、パートタイム、フルタイム、オンラインの3パターンがあります。更にこれを国内と海外に分けると、上記の5つのパターンになります。
以下へ、パートタイム、フルタイム、オンラインのそれぞれの大まかな特徴を記載しています。
■パートタイム
パートタイムは、平日の夜や土日に講義があり、働きながら通学し、社会人兼学生として学ぶスタイルです。
■フルタイム
フルタイムは、平日の昼間に講義があるため、働きながら学ぶのではなく、仕事を退職や休職、または会社の留学制度などを利用して、学生として学ぶスタイルです。
■オンライン
近年はオンラインで学べる大学院も増えていて、インターネット環境が整っている場所であれば、自宅や出張先のホテルなどでオンライン講義を受けることも可能です。基本的には働きながら学ぶスタイルになります。
※ 国内外の大学院のホームページを見ると、国内も海外もパートタイム、フルタイム、オンラインのそれぞれの講義スタイルは、上記の内容と大きな違いはないと思います。

こちらに、国内で有名な早稲田大学のMBAのカリキュラムを確認できるリンクを参考までに貼っておきます。
<引用>早稲田大学 大学院経営管理研究科 ↓ ↓ ↓

大学院なので、履修期間は2年間が目安となります。
大学院によっては長期履修も可能であり、働きながら学ぶ方を応援するプログラムを充実させている学校もあります。

こちらには、働きながらMBAを学ぶ方へ多様な学びのスタイルを提供している、グロービス経営大学院のリンクを参考までに貼っておきます。
<引用>グロービス経営大学院 ↓ ↓ ↓

MBAを学ぶ費用
私が大学院へ実際に支払った金額や、国内・海外でMBAを学んだ友人の話を聞いたり、色々な大学院のホームページを見る限りでは、以下の金額が相場になると思います。(2025年1月時点)
- 【国内】 約200~400万円
- 【海外】 約2,000~3,000万円
私は、国内の大学院でパートタイムのスタイルで働きながらMBAを学びました。
期間は約2年半、学費は約300万円でした。
学費以外に掛かった費用は、教科書や参考図書などの購入費用が掛かりました。
一つ一つの教科書や参考図書の価格が結構高くて、私の感覚では、本屋さんで販売されている一般的なビジネス本の約1.5~2倍するイメージです。
ただし、教科書や参考図書、テキストなどは大学院によって扱い方や用いる方法は異なると思います。
実際にMBAを学んだ感想

結論から言うと、MBAを学んで本当に良かった。
私の場合はMBAを学んで良かったことしかない!そう言っても過言ではありません。
大学院で学んだMBAの知識を実務で使い、仕事が楽しくなり、昇進したことや、大切な友人であり、良きライバルと大学院で出会えたことは、私にとってメチャメチャ貴重な財産です。
これは自分の人生を充実させる本当の宝物です。
それに、働きながら学ぶスタイルは非常にハードだったけど、ハードスケジュールのおかげで時間の使い方が上手くなったし、仕事でもプライベートでも本当に必要なもの(業務内容や趣味の範囲など)を取捨選択する能力が高まりました。
努力したことにより自信もついたし、多少のことではへこたれない図太さも身について、本当にMBA の学びに挑戦して良かったと思っています。
ただし、ここまでの感想は学びと仕事の面での話であって、妻子のいる立場の私はMBAを学ぶことで家族と過ごす時間が減り、子供に淋しい思いをさせたり、妻に苦労をさせた面があるので、もう少し家族への配慮が必要であったと反省しています。
同じ大学院で一緒に学んだ友人も、同じ悩みを持つ人は少なくありませんでした。
これからMBAを学ぶことを検討されている方で、結婚されている方や、パートナーと同居されている方、子供がいる方など、学ぶことが自分以外の人に大きく影響する場合は、よく話し合って、しっかりコミュニケーションを取ることをおすすめします。
しかし、家庭の面での反省を踏まえても、本当にMBAを学んで良かったと自信を持って言えます。
MBAを学ぶことに意味はあるのか?

私がMBAを学んでいる期間も、修了してからも、MBAを学ぶと何がいいの?何が得られるの?実務に活かせるの?などの質問をよく頂きます。
これらの質問については、自分の経験を踏まえて私なりの考えで答えていきます。
先ず前提として、私はMBAに限らず学ぶことに時間とお金を使うということは、自分への自己投資だと考えています。
おそらく、社会人になってから学ぶというアクションを取る方は、自分自身の将来へ自己投資をされていると思います。
その上で、ビジネスパーソンが行う自己投資の中で、MBAの学びは非常に有効な投資であると私は考えています。
なぜなら、MBA では経営や事業、マーケティングやオペレーション、組織や人材など、幅広い分野について学ぶことができるだけでなく、多様なキャリアと実績のある講師や仲間と議論をしたり、意見交換を行ったりすることができるからです。
これは、予習や講義で得た知識と、講義中の議論や意見交換をもとに、想像力を働かせながら学びを自分の力にし、講義やビジネスの現場でインプットとアウトプットを繰り返しながら、その力を更に高めていく実践的な学びです。
私は国内パートタイムのスタイルでMBAを学びましたが、他の大学院のフルタイムやオンラインのスタイルで学んだ友人の話を聞いても、知識を詰め込むだけではない、実践的な学びのスタイルは似ていると思います。
このような実践を意識した学びも、MBAで学ぶ中身も、そこで出会う講師や仲間も、自分の人生において貴重な財産となるはずです。
実際に私は、MBAの学びは最高の自己投資になったと感じています。300万円の学費は安くありませんが、私にとってはそれ以上の価値がありました。

MBAの学びやその過程で何を得たかのTOP3を選んでみました。
- 根拠のある自信がついた
- 良きライバルと大切な友人ができた
- ビジネスに関わる様々な知識と実践力が身についた
MBAの学びは実際に使えるのか?
先述へ記載したように、MBAで学ぶことは幅広く、経営や事業、マーケティングやオペレーション、組織や人材など、多岐にわたります。
そのため、実務で活かせる分野や科目は必ずあります。
これに関しては、科目選びも大切ですが、それ以上に自分で学びを実務とどう紐づけるかが重要だと思います。
例えば、私は営業職なので普段の業務でアカウンティング(会計)やファイナンスの学びを活かす機会が少ないので、自社や取引先の財務分析を自主的に行い、自部門の営業戦略を立案する際の参考資料に入れています。
これに加えて、株式投資などの個人的な資産運用の際にも、アカウンティングやファイナンスの学びを活かして財務分析を行います。
マーケティングやオペレーション、人材マネジメントなどの科目も、実務で知識を使う場面が無くても、それぞれの科目の基本的な考え方やフレームワークを応用することは可能です。
つまり、MBAの学びは様々な場面で使えるし、応用も可能。学びを活かす為には、実務や実生活にどう紐づけるかが大切になります。
まとめ
多くのビジネスパーソンにとって MBA の学びは有効な自己投資になると思います。
少なくとも私にとっては非常に有効な自己投資になっています。
ここまで書いてきたことは自分の経験を踏まえた感想ですが、読んで頂いた方の参考になれば幸いです。