営業の失敗談

振り返り

社会人になってから20年以上が経ち、これまでの経験を振り返ると、本当に沢山の失敗をしてきたなと思います。だけど、どの失敗も、その経験は無駄ではなかった。今では本当にそう感じています。

前回の記事で新入社員研修の講師をした話を書きましたが、一部の新入社員の方から、もう少し話を聞きたいという依頼を頂いたので、急遽スケジュール調整をし、講師として再登板をしました。

その時に一番聞きたい内容として出てきたのが、若い頃の失敗談やその乗り越え方でした。

ということで、このページでは自分の失敗を振り返りながら、失敗をポジティブに捉える考え方について書きました

失敗は全然OK

いま考えても本当にバカだと思うけど、私は入社2年目の時に、初めて扱う製品の見積りから発注までの作業をお客様から依頼され、分からない部分は先輩社員に聞きながら見積りと発注手配を行いました。

この一連の業務の中で、ちゃんと理解できていない部分もありましたが、たぶん大丈夫だろうという何も根拠もない思い込みで作業を進めた結果、間違った製品を納入してしまった事があります。(補足:現在のチェック体制ではあり得ない凡ミスであり、あってはならないミス。)

つまり、私は自分の思い込みと確認不足により、誤った製品を納入し、お客様にご迷惑をおかけしてしまうという大失敗をしてしまったのです。

当時の私は「自分はなんてバカなんだ,,,」と 本当に落ち込みました。

しかし、幸いなことに上司や先輩たちが私を頭ごなしに叱ることは一切ありませんでした。

だから私は、失敗を教訓にし次にどう活かすべきかを冷静に考える事ができました。

その経験を通して学んだことは、失敗は決して終わりではなく、成長するための貴重なチャンスだということです。

新しい事や初めて行う仕事に失敗はつきものです。

大切なのは、失敗を恐れて何もしないことではなく、失敗から学び、次に活かすこと。そして、困った時には遠慮せずに周りの人に頼ることです。

あの時の失敗がなければ、今の私はありません。あの経験があったからこそ、なんとなくの理解ではなく、しっかり確認し理解した上で見積りから発注までの対応することの大切さと、周りの人から協力を得る重要性を理解することができました。

分からないことは素直に聞く

自分も会社(組織)も致命傷にならない失敗ならOKです。失敗を教訓にし、後から失敗を補うことや、成功に繋げることは可能です。

ただし、先述の私の失敗談からもう一つ伝えておきたいことは、思い込みや分かったつもりで仕事をすることは危険です。

経験の浅い若手のビジネスパーソンは、分からないことは上司や先輩に聞く、そして分かるまでしっかり質問することをお奨めします。

そんなの当たり前だと思うかもしれませんが、上司や先輩が忙しそうにしていると質問し難いこともあると思います。

上司や先輩が忙しそうにしている時は、“少しお時間いいですか?”など気をつかった一言を入れながら分からないことを聞きましょう。

直接、口頭で質問することをお奨めしますが、どうしても声をかけ難い雰囲気やタイミングであれば、社内で使っているメールやチャット機能を使っても構いません。分からないまま進めると危険だと感じた場合は、分かるまで聞いてください。

急がない時は、上司や先輩の手が空いているタイミングを見て質問しましょう。その方が、上司や先輩も時間を取って丁寧に説明してくれる可能性が高いです。

しつこいようですが、先述の私の失敗談からも分かるように、思い込みや分かったつもりで仕事を進めることは危険です。事前に防げる失敗は防ぎましょう。これも、私の失敗の教訓です。

まとめ

このページのコメントを書いている時に、自分が営業マネージャー(課長)になった一番最初の課内会議で、部下へ「何かに挑戦したことによる失敗は歓迎するし、新しい挑戦による失敗は大歓迎です。」と言ったところ、会議後に数名の若手社員から、あの言葉がすごく嬉しかったです!と言ってもらえた事を思い出しました。

それだけ多くの人が失敗に対して臆病になっているし、特に若手のビジネスパーソンは失敗に対して敏感になっていると思います。

それは特別なことではなく、自分も営業経験が浅い若手の頃は失敗に対して敏感でした。

しかし、多くの失敗と成功を重ねる中で、成功し続けることはできないし、失敗の経験を教訓にして次への成功に繋げることが可能であることを身をもって経験しました。

この経験を積み重ねることで、失敗に対しての耐性がついたし、リカバリーの仕方も少しずつ分かってきて、失敗への恐れが軽減されました。

そして何よりも、自分が真剣に取り組んだ仕事の失敗は上司や仲間が助けてくれました。その反対に、真剣さが足りない仕事の失敗は皆にメッチャ怒られました。

周りの人達は、自分の仕事を見ていないようで見ている。

だから、自分が真剣に取り組んだ仕事のミスは必ずリカバリーできる!そう信じて挑戦を続けたいと思います。

このページが何かしらの参考になれば幸いです。

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