面倒な仕事は「自分を磨く素材」かもしれない

その仕事、本当に“ムダ”ですか?
上司や先輩から仕事を頼まれた時に、「この作業、意味あるの?」「なんで私がやらなきゃいけないの?」と思ったことはありますか?私はあります。
手間のかかる面倒くさい仕事や、何の意味があるのかよく分からない仕事を頼まれると、シンプルに嫌ですよね。
でも、そんな仕事もちょっと見方を変えて、仕事のやり方を変えていくと、仕事の価値を高めたり、自分の成長に繋げることもできます。

このページでは「視点・視野・視座」を使って、仕事の捉え方を変えるヒントを紹介します。
視点を変える

「嫌な仕事、面倒な仕事」を“自分ゴト”にする
☑ 例:報告書の作成、会議の議事録、資料の修正など
- 面倒に感じるのは「作業」として見ているから
- 視点を変えると、「誰のために」「何の目的で」やっているかが見えてくる
☑ 実践ヒント
- 「この仕事が誰にどう役立つか?」を考える
- 「自分の成長につながる要素は?」を探す
- 「この仕事をもっとラクに・楽しくする方法は?」と問い直す
☑ やってみて欲しいこと
嫌な仕事や、面倒だと感じる仕事を頼まれたら、仕事を依頼してきた方へ、この仕事にはどんな意味があるのか?誰の役に立つことをイメージすればいいのか?など、疑問に思ったことを聞いてみると良いと思います。
トゲが無いように、自分が仕事のパフォーマンスを上げるために質問していることを伝えて、聞いてみてください。
ここで、仕事を依頼した側とコミュニケーションをとっておくことで、視点を変えるヒントになるだけでなく、どの視点で仕事に取り組むかの判断基準ができます。
同じ仕事でも視点を変えると、今後の自分(将来の自分)に役立つ仕事をしようと思えてきます。
視野を広げる

「自分の仕事」を“チームや社会の流れ”で見る
☑ 例:ルーティン業務、社内調整、資料共有など
・自分だけで完結しない仕事は、他者との連携や全体最適の一部
☑ 実践ヒント
- 「この仕事がチーム全体にどう影響するか?」を考える
- 「他部署や顧客の視点で見るとどう見えるか?」を想像する
- 「業界や社会の流れの中で、この仕事の意味は?」を探る
☑ 意識して欲しいこと
同じ会社や同じ部署に長い間在籍すると、自分の仕事や会社、 業界や取引先に対して、偏った見方をしたり、視野が狭くなったりしてしまいます。
そんな時は意識的に、そして無理矢理でも、自分の視野を広げることを意識してください。
あなたの仕事は必ず自分以外の誰かに影響を与えているし、自分以外の誰かと関わっています。
自分の仕事が、自分以外の人に影響を及ぼす ことを理解し、会社やチームや顧客のためになる仕事をしようと心掛けることで、なんで私が?なんのために?と思っていた仕事も、前向きに取り組めるようになります。
視座を上げる

「今の仕事」を“未来の自分”から見てみる
☑例:地味な作業、繰り返しの業務、雑務
- 視座を上げると、「この経験がどんな力になるか?」が見えてくる
- 自分が上司の立場だったら?の目線で考えると景色が変わる
☑ 実践ヒント
- 「この仕事を通じて、どんなスキルが身につくか?」を言語化する
- 「5年後の自分がこの経験をどう活かすか?」を想像する
- 「この仕事を任される意味は?」を考える(信頼、育成、挑戦)
- 「自分が上司の立場だったらどんな成果を求めるか?」想像する
☑考えて欲しいこと
最初はなんのために?なんで私が?と思っていた仕事も、頼まれた仕事を意味のあるものにして、自分の力にする方法はないか?考えてみると、意外と見つかるものです。
仕事の意味を見出すために、先述のように、仕事を依頼してきた方へ、その仕事の意味や、誰のための作業か?などを率直に聞いてもいいと思います。
仕事の意味を見出して、その仕事を自分の力にする方法を考えることがポイントです。これが将来の自分のためになります。
この時に、自分が上司の立場だったらという視点も入れてみてください。将来の自分を想像して、上司の立場で頼まれた仕事を見つめ直すと、違う景色が見えると思います。
まとめ
「視点・視野・視座」を意識することで、自分にとっての仕事の意味を変えることができます。もしかすると、面倒な仕事は「自分を磨く素材」かもしれません。
あなたが今、面倒だと思っている仕事を、どの「視」で見直せそうですか?一つの角度ではなく、色々な見方をして、面倒な仕事も前向きに捉えてください。
このページが、読んでいただいた方の参考になれば幸いです。
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以上