休むことは、最高の「投資」である
中堅企業で企画マネージャーを務めている私は、最近、自部門のメンバーに対して「もっと積極的に有給休暇を取ってほしい」と伝えています。
かつての日本のビジネスシーンでは、「休まず働くこと」が美徳とされていた時代もありました。私が就活をしていた時代(2004年頃)にはまだ社会にこの雰囲気が色濃くありました。
しかし、令和の今、そしてこれからの時代を生き抜く私たちにとって、その価値観はすでに過去のものです。
なぜ私は、これほどまでに有休取得を勧めるのか。
そこには、単なる福利厚生の推奨を超えた、私のマネージャーとしての考えと、メンバー一人ひとりの「人生」に対する想いがあります。

このページでは、休むことの大切さと、仕事とプライベートを充実をさせるためのヒントについて書いています。
なぜ、私はあなたに「有休」を勧めるのか

一番の理由はシンプルです。
私は、チームのメンバー全員に、心身ともに健やかで、長く活躍し続けてほしいと願っているからです。
製造業の企画という仕事は、非常にタフです。
現場の状況を把握し、顧客のニーズに応え、競合の動きを読みながら、緻密な戦略を練る。常に「調整」と「決断」の連続であり、頭も心もフル回転させています。
こうした付加価値の高い仕事をしているからこそ、エンジンを止めずに走り続けることは不可能です。
どんなに高性能な機械であっても、メンテナンスなしに稼働し続ければ、いつか摩耗し、故障します。人間も同じです。
私が「休んでほしい」と言うのは、あなたが「疲れているから」だけではありません。
あなたが「かけがえのない戦力」だからこそ、その輝きを失わせないためのメンテナンスとして、意識的にオフの時間を作ってほしいのです。
「しっかり休む」が「生産性」を劇的に変える

「休んだら仕事が溜まる」「周りに迷惑がかかる」、そう考えてしまう真面目な人ほど、実は「休息の質」が仕事の質に直結することを見落としがちです。
デスクの前で何時間も悩んで出なかった答えが、週末に家族と公園を散歩している時や、趣味のキャンプで焚き火を眺めている時に、ふと降りてきた。
そんな経験はないでしょうか。
企画に必要なのは、単なる事務作業のスピードではなく、「新しい視点」や「柔軟な発想」です。ずっと同じ景色(オフィスやPC画面)だけを見ていては、思考は凝り固まってしまいます。
- 脳をリセットする: 意識を仕事から完全に切り離すことで、脳の疲労が回復し、集中力が高まります。
- *視点を広げる: プライベートでの多様な体験が、仕事における「顧客理解」や「アイデアの種」になります。
「10時間、疲れた頭でダラダラ働く」よりも、「しっかりリフレッシュして、8時間で密度の高い仕事をする」。
これが、私が理想とするチームの姿です。
休むことは停滞ではなく、次のステップへ高く跳ぶための「助走」なのです。
「仕事のための人生」ではなく、「人生のための仕事」

最後に、私が最も大切にしている想いをお伝えします。
私はマネージャーである前に、一人の夫であり、二人の子供の父親です。
家族と夕食を囲む時間、子供の成長を感じる瞬間、あるいは自分一人の趣味の時間や、友人との思い出話やバカ話をする時間を大切にしています。
それらがいかに尊く、人生を豊かにしてくれるかを知っています。
仕事は人生の重要な一部ですが、人生のすべてではありません。
プライベートが充実し、家族との関係が良好で、心にゆとりがある状態。
その「幸せのベース」があって初めて、仕事に対して前向きなエネルギーが湧いてくるものだと思います。
私は、プライベートの充実は、必ず仕事にプラスの影響を与えると信じています。なぜなら、自分がそれを経験しているからです。逆もまた然りです。
メンバー一人ひとりが、自分の人生の主役として、豊かな時間を過ごすこと。
その結果として、チームの仕事もよりクリエイティブで、活気あるものになっていく。
そんな好循環を作りたいのです。
おわりに
共に「休める環境」を作ろう
とはいえ、現実には「自分が休むと業務が止まってしまう(属人化)」という課題があることも分かっています。
それを解消し、誰もが気兼ねなく休める仕組みを作るのは、マネージャーである私の責任です。
私はこれから、積極的に有休を取得します。
そして、誰が休んでもチームが回るよう、業務の可視化とシェアを徹底していこうと考えています。
しっかり休んで、「良い休みだった! さあ、仕事しよう!」と出社できる。そんなチームを、作っていきたいといつも思っています。

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