仕事を「楽しめる人」と「楽しめない人」の違いは何か
私は社会人になり働くようになってから、ず〜と不思議に思っていたことがあります。
それは、同じ会社で、同じ上司のもと、同じ仕事をしていても、楽しそうに働いている人と、毎日いやいや働いている人がいることです。
これは、新入社員の頃からず〜と不思議に思っていて、今でもその理由を考え続けているので、今回の記事のテーマにすることで、尊敬する方の話を聞き、思考を整理し、アウトプットすることにしました。
結論から言うと、楽しそうに働いている人と、いやいや働いている人の違いは、能力やモチベーションだけでは説明できません。
もちろん、仕事との相性や得意・不得意、人間関係は影響します。しかし、長く仕事を楽しんでいる人たちを見ていると、共通点があるように感じます。
それは、
「自分がコントロールできることに意識を向け、自分なりの仕事の意味を見出していること」です。
仕事を楽しむ人は、特別に恵まれた環境にいるわけではありません。
むしろ、思い通りにならない現実の中でも、自分の捉え方や行動を主体的に選択しています。
仕事を楽しめる理由はどこにあるのか

私たちの仕事には、自分でコントロールできることと、できないことがあります。
例えば、
・顧客が契約するかどうか
・上司が評価してくれるかどうか
・景気や市場環境の変化
・他人の感情や考え方
これらは、自分の努力で影響を与えることはできても、完全にコントロールすることはできません。
一方で、
・どれだけ準備するか
・どれだけ学習するか
・顧客にどのように向き合うか
・起きた出来事をどう受け止めるか
は、自分で選択することができます。
仕事が苦しくなる人は、コントロールできないことに意識を向け続けてしまう傾向があります。
「なぜ評価されないのか」
「なぜ顧客は分かってくれないのか」
「なぜ上司は変わってくれないのか」
しかし、答えの出ない問いにエネルギーを使い続けることは、心を消耗させます。
一方で、仕事を楽しんでいる人は、
「今の状況で、自分ができる最善は何だろう?」
という問いに意識を向けています。
これは近年注目されている「認知的クラフティング(Cognitive Crafting)」という考え方にも通じています。
認知的クラフティングとは、仕事そのものを変えるのではなく、仕事の意味づけや捉え方を主体的に見直すことです。
有名な「三人のレンガ職人」の寓話は、その象徴的な例でしょう。
同じレンガを積んでいても、
「生活のために仕方なく働いている人」
「家族を養うために働いている人」
「多くの人が訪れる大聖堂を建てている人」
では、仕事の体験はまったく異なります。
重要なのは、大きな使命感を持つことではありません。
「昨日より少し成長できた」
「顧客との関係が前進した」
「自分らしい仕事ができた」
そんな小さな意味づけの積み重ねが、仕事の楽しさを育てていくのではないでしょうか。
目の前の仕事に集中した結果
私は新入社員の頃から、仕事をしたくないとか、会社に行きたくないと思ったことはほとんどありません。
嫌いな仕事もあるし、仕事で苦しいと思ったことも何度もありますが、だからといって仕事をしたくないとか、会社に行きたくないとは思いませんでした。
この時の自分の思考は、嫌いな仕事への対応策や、苦しい仕事の解決方法に向かっていて、そこから逃げるという発想はなく、自分で対応できないことは上司や先輩に相談し、力を貸してください(助けてください)とお願いしていました。
いま思うと、困った時に助けてくれる上司や先輩がいたことは非常に恵まれていたし、自分も素直に助けてくださいと言えていたことが大きかったと思います。
つまり、人間関係に恵まれていたし、職場でのコミュニケーションも結構取れていたのだと思います。
不器用な私は30代の前半まで、とにかく目の前の仕事に対応することで精一杯だったので、誰かに教わった訳ではなく、自然と自分がコントロールできることに集中していたのだと思います。
言い方を変えると、自分がコントロールできないことに目を向ける余裕が無かったのかもしれません。
これが結果的に、「自分がコントロールできることに集中する」ことへ繋がったと考えています。
今は、自分がコントロールできることに集中し、「仕事の意味や楽しさを創り出す」ことを心掛けています。
まとめ

仕事を楽しめる人と楽しめない人の違いは、単純に能力やモチベーションの差ではありません。
大きな違いは、
「自分の仕事(業務・職務)や、起きた出来事をどう意味づけるか」
そして、
「自分がコントロールできることに意識を向けられるか」
にあります。
仕事を楽しむ人は、いつも前向きな人ではありません。
嫌なことがあれば落ち込みますし、失敗すれば悩みます。
しかし、そこで立ち止まるのではなく、
「この状況で、自分がコントロールできることは何だろう?」
と問い直し、自分なりの意味を見つけながら前に進んでいます。
仕事を楽しむとは、自分自身で仕事の意味や楽しみ・楽しさを創り出していく営みなのかもしれません。
